2016年の熊本地震では、数百年に一度と想定されていた大地震が立て続けに発生しました。倒壊を免れた住宅でも、余震による倒壊の不安や建物の損傷により、避難所生活を余儀なくされた方々が多数いました。地震から命を守ることはもちろん、地震後も「住み続けられる家」が求められています。
今回の記事では、北欧の洗練された技術とデザインを誇るスウェーデンハウスが、日本の厳しい地震環境にどのように対応しているのかを、専門家の意見や耐震試験データを交えて紹介します。
結論として、「スウェーデンハウスは堅牢なモノボックス構造で耐震等級3をクリア。警察署や消防署と同じ耐震性能を持ち、大地震の後にも安心して住み続けられる」ということをお伝えします。
このブログでは、大手ハウスメーカーに引けを取らないデザイン性と圧倒的な住宅性能を誇りながら、まだ多くの人には知られていないスウェーデンハウスの魅力を発信しています。ぜひこの記事を通して、スウェーデンハウスの本当の強さを知っていただければ幸いです。
スウェーデンハウスの耐震実験
この実験では、阪神・淡路大震災の2倍にあたるマグニチュード7.3をはじめ、気象庁の地盤データをもとに算出した想定東海地震の揺れなど、震度6以上の想定地震波を連続で19回加震しました。
数日にわたり3次元の揺れを忠実に再現し、その間に構造の補修などは一切行いませんでした。
短い期間に数百年に一度と言われる大地震の揺れをこれほど多く受けても、スウェーデンハウスは構造上の有害な損傷を受けず、生活空間をしっかりと守り抜いたのです。
揺れないことで守る「モノボックス®構造」
従来の木造住宅は、柱・梁・筋交い・接合金物で構成される「軸組構造」です。この構造では、地震の衝撃が接合部に集中しやすいという弱点があります。

これに対して、スウェーデンハウスは強度に優れた木質パネルを強固に接合し、建物全体を一体化させた「モノボックス®構造」を採用。地震の揺れを「面」で受け止めて分散することで、高い剛性と耐震性を実現しています。

「モノボックス®構造」は2階でも「揺れにくい」
一般的に建物は高さが増すほど揺れが大きくなります。しかし、モノボックス構造では、家全体が一体化しているので、揺れを吸収・分散。小屋裏(屋根裏)での揺れは地面の1.29倍(一般的な住宅は2倍)におさえられる結果が得られました。
これで、建物へのダメージや家具の転倒が大幅に軽減され、地震後の補修も少なくすみます。

地震後も「そのまま住み続けられる家」
「層間変形角」(そうかんへんけいかく:建物の変形量を示す指標)でも、その強さは実証されています。スウェーデンハウスの実験値は1/587。一般的な住宅(1/120)に比べて変形量は約1/5と極めて小さく、地震後も「そのまま住み続けられる家」であることが証明されました。

スウェーデンハウスの設計理念
スウェーデンハウスの強さは、北欧の設計思想と、日本の技術との融合にあります。
高品質な素材
スウェーデンハウスの木材は、寒冷地でゆっくりと育った樹齢80年以上の年輪のつまった針葉樹を使用しています。

それを含水率(がんすいりつ:物質に含まれる水分の割合を示したもの)15%以下まで乾燥させ、JAS基準の19%と比べて約40%も高い強度を確保しています。
その木材を2×4工法の約1.6倍の断面積を持つ、太い枠組材に加工して使用しています。

現地工場での一貫生産
スウェーデン現地の「トーモクヒュースAB」工場で主要構造部を製作。北欧のクラフトマンシップと日本の精密な品質基準を融合させた厳格な製造体制を整えています。

強固な木質パネル
外壁パネルの枠材の両面に構造用合板を貼り、さらに室内側には石膏ボードを重ねて一体化。これにより、一般的な2×4住宅に比べて「強さ」と「堅さ」で圧倒的な差を生み出しています。

耐震性能への取り組み
圧倒的に差がつく「接合金物」
「モノボックス®構造」を支えるのが、多数の接合金物です。スウェーデンハウスでは数十種類の金物を使用し、部材一つ一つを密接に連結しています。
帯金物
床組みと壁パネル、1階と2階を固定する帯金物。それを、1枚の壁パネルにつき2箇所、全ての壁パネルの両端に使用。施工手間はかかりますが、繰り返す大地震にも耐えられる「堅い」構造を実現しています。

アンカーボルトとホールダウン金物
アンカーボルトとは、基礎と建物の土台を固定するために、コンクリートに埋めて使用する金物のことで、建物に加わった力を基礎へ受け流す重要な役割を果たしています。
一般的にアンカーボルトにはM12とM16がありますが、どちらも基礎コンクリートに埋め込み、建物を固定する際に使用されます。

M16の方がより大きな荷重に耐える設計になっています。M12は主に土台と基礎の緊結、M16は柱と基礎の緊結(ホールダウン金物を使用する場合など)に使用されることが多いです。

スウェーデンハウスではどちらにも直径16センチのM16のアンカーボルトが使用されています。さらに、ボルトの間隔は2m以内と決められていて、地震の際に建物が土台からズレないように、上下に揺れても浮き上がらないようにしっかりと固定しています。

専門家の評価
一般社団法人 日本防災住宅研究所がスウェーデンハウスの対地震力を評価
一般社団法人 日本防災住宅研究所は、「住宅を襲うあらゆる災害から「命と財産を守る」ため、防災・防災住宅に関する研究を行うことを目的」とした法人で、公式のYouTubeチャンネルなどでも災害、住宅に関する情報を発信しています。
そのYouTube動画の中で、児玉猛治代表理事は、スウェーデンハウスを「北欧では地震がほとんどないにもかかわらず、これだけの対地震力を持つのは、機密性能を追求した結果の偶然の産物ともいえる」と高く評価しています。
オーナーの声(能登半島地震)
2024年の能登半島地震では、スウェーデンハウスの堅牢性が改めて注目されました。以下は、実際に被災地で暮らすオーナーの投稿です。
「能登でスウェーデンハウスに住む者です。能登地震で棚のものはほとんど落ちましたが家の被害はクロスのひび程度でした。周りの家が倒壊して避難した中、私たちはずっと家で暮らせました。停電しても家の中は暖かく、1週間後でも15℃を保っていました(外は0℃)。私にとってスウェーデンハウスは1位です。」
@あろはむーむーさん(能登在住、2024年能登地震後の投稿より)
まとめ
スウェーデンハウスの強さとは何でしょうか?
北欧生まれの美しいデザイン、高品質な木材、そして日本の職人による丁寧な施工。これらが組み合わさることで、「耐震等級3」という最高ランクの地震に対する強さが、スウェーデンハウスが建てるすべての住宅で当たり前のように実現されています。
ただ、スウェーデンハウスがすごいのは“性能”だけではありません。実験データや専門家の評価の裏には、「暮らしを守るために、どれだけの検証を重ねるか」という真摯な姿勢があります。
次回は、そんなスウェーデンハウスの見えない部分の品質――
どのように検査や確認を行い、どうやってあの強さが実現されているのかを、現場の様子とともにお伝えします。



コメント